〈2021年度スローガン〉

 

人事を尽くしてカシオペアが輝く

~協働こそが明るい未来の道となる~

 

 

  

2021年度(一社)カシオペア青年会議所

第52代理事長 小保内 孝

 

 【はじめに】

 先ずは、昨年より世界中で猛威を振るったコロナウィルスにより、多大なる影響を受けながらも必死にご尽力をされました全ての方に敬意を表します。また、今なお健康被害に遭われている方やそのご家族、関係者へは一日も早い回復をお祈り致します。

 

 さて、2021年度はコロナ禍において、想像しがたい激動の年になると同時に、その地域に住み暮らす人の人間力が試される大変重要な年になると確信しております。そのような時代の中で、我々青年会議所(以下、JC)は何を成すべきか、改めて真剣に考え、そして今こそ行動する時だと考えます。カシオペアJCではその事を念頭に、先輩諸兄から受け継いだ伝統と格式を上手く融合しながら、新たな時代の第一歩を踏み出す1年に致します。

   2013年、私は大学進学の為に移り住み10年間暮らした仙台から、この二戸へ帰ってきました。高校も盛岡での寮生活だった為、二戸での思い出は殆ど中学生迄のものしかなく、生まれ故郷ではありながらも、帰ってきた当初は正直なところ、どこか心ここにあらずで、不安な気持ちになっていたのを今でも覚えています。当初はこの地域の素晴らしい自然や歴史、食文化等は私の眼には映らず、この地域にあるものではなく、無いものを追い求める、そんな人間でした。そんな私を当時の先輩方は何度も熱心にJCに誘って下さり、あれから5年が経ちました。年数を重ねるうちに様々な役職を頂き、様々な出会いや経験をさせて頂きましたが、入会から直ぐに積極的にJC運動が出来ていた訳ではありません。どこか斜に構え、やはり本気になれない自分がいました。しかし、先輩方がやりきった表情でJCを卒業していく姿をみて、いつしか自然に本気になってJCと向き合ってみようと考える様になりました。私は、人には誰にでもやる気のスイッチがあって、それは自分ではなかなか押せないけれども、出逢いの中から人がかけてくれた言葉や、感動を得た瞬間に、それがバチンと入ると思っています。私も誰かのやる気スイッチを押してあげられる人間になりたいと強く思うと同時に、メンバー同士も互いにそのスイッチを押し合える関係になる事を望んでおります。結果、そうした想いや行動の伝播がこのカシオペア地域が能動的な人々の集合体となり、明るい豊かな地域になっていくものと考えます。人々が生きがいを持ち、活性化した持続可能な地域社会を創造すべく、第52代理事長として邁進して参ります。

 

コロナ禍において~変化なくしては生き残れない~

 2020年当初より世界中で今なお猛威を振るうコロナウィルスが我々に与えた影響は計り知れません。健康被害はもちろんですが、交通や観光、飲食等、我々がこれまで当たり前に利用していたものが自粛ムードに陥り、多くの業界に経済的ダメージを与えた事は言うまでもありません。加えて医療崩壊の恐れやこの高齢化社会にあって、無くてはならない福祉サービスにも対応を求められています。ニューノーマルが叫ばれ、暗中模索の中でもITを駆使しリモートで仕事をしたり、学校現場では動画を利用した授業を行ったりと我々の生活は確実に変わりつつあります。これまで当たり前だった常識が通用しない不安や恐れと同時に、物心ともに本当に必要とされるものがクリアになる、そんな新時代に否応なく突入した、正に変化の時代になるといえるでしょう。進化論を唱えたダーウィンの「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。最も頭のいいものか。そうではない。それは、変化に対応できる生き物だ」という言葉はあまりにも有名です。

 我々が愛して止まないこのカシオペア地域の地域資源や文化、環境を次代へ残していく為には、今に生きる我々の意識や行動の変化が絶対に必要だと考えます。「有事の時こそ我々JCの出番」、「どんな状況下であっても必ず出来ることはある」。その想いをもって、メンバー一同が勇気を持って積極的に運動を展開して参ります。そしてそのタイミングは正にこのコロナ禍の今なのです。

 

  【SDGsへの取り組み】 ~サスティナブルな社会について本気で考えよう~

 2030年までに17のゴールをクリアする事を目的に国連で採択されたSDGsという言葉はこのカシオペア地域でも徐々に聞こえてくる様になりました。しかし、この地域で我々を含む誰が本気になってこのゴールを達成しようとしているでしょうか?「2030年はまだ先の話だ」、「少しでも良くなればいい」ではなく、2030年までに達成するには、今何をしなければならないかを考え行動する事が必要不可欠です。残り9年しかないのです。「環境」、「社会」、「経済」、そしてこの3つをつなぐ「パートナーシップ」。4つのキーワードは各々17のゴールに分かれていますが、更に今年度は17のゴールに紐づく169のターゲットを我々メンバー一同が理解すると共に、数値をもって見える化し、次のステップである実践へシフトしていき、その行動をもってSDGsを広く知って頂く取り組みを致します。特にも毎年世界各地で起こる自然災害からみるように地球環境の悪化は深刻です。地球資源を守る意味でも、この地域でも課題になっているごみの問題にスポットをあて、資源ごみのリサイクルマナー向上や安全、安心でクリーンな地域を創造すべく運動を展開して参ります。   そして、当然我々の事業は全てSDGsを基軸に運動を展開して参ります。

 

  【地域住民参画意識の向上を目指して】 ~これからの二戸まつり前夜祭&カシオペアフードフェスティバルの在り方~

 昨年はコロナウィルス感染拡大防止の観点から、二戸まつりを含むカシオペア地域のお祭りが開催を見送り、秋の風物詩である風流山車や太鼓や笛の音色を聞く事が叶いませんでした。これまで16年続いたカシオペアJCの一大事業でもある二戸まつり前夜祭やカシオペアフードフェスティバルも開催を見送り、本当に悔しい思いです。しかし、子供たちが楽しみにしている行事をなんとか少しでも開催したいとの思いから、3密を回避して、メンバー一同強い想いをもって花火大会を開催するに至りました。多くの募金を通した地域住民の応援はもちろんですが、花火大会自体を応援したいと、地域の小学校のマーチングバンドがPR動画を作製してくださり、非常に嬉しいご支援も頂きました。しかし、年々この事業が定着している一方で、カシオペアフードフェスティバルの本来の目的である、カシオペアの地域食材のPRの場という認識が薄れてきている様に感じます。カシオペア地域の食材を使用した屋台出店に加えて、屋台出展者と生産者の想いをつなぎ、来場者に対し、地域食材の消費拡大に努める工夫をし、ビジネスの機会も創造していきたいと考えます。  そして、二戸まつり前夜祭の役割は、地域のアイデンティティであるお祭りに向かう気持ちを高め、掻き立てる事であり、それらの想いを一つにすることだと考えます。そこで一人でも多くの地域住民や各団体を巻き込みながら、賑わいを創出するコンテンツを追加し、経済効果のみならず、地元文化の発信等も検討しながら、地域の皆様へ郷土愛の醸成を図って参ります。

 

 【これからのまちづくり・ひとづくり】 ~新しい生活様式を模索しながら~

 一昨年のカシオペア青年会議所創立50周年記念事業にて作成した「カシオペアかるた」を利用した児童向けの「ジャンボかるた大会」の開催中止や「出前授業」の規模、回数縮小を受けて、昨年は絵札の地域資源を題材にしたYouTubeでの動画配信を展開致しました。人を集めたイベント開催から動画を通した手法に変え、我々の取り組みを止めない事と同時に感染拡大防止に最大限努める事を念頭に運動を展開して参りました。例えば、地元飲食店の支援策として、「カシオペアテイクアウト&デリバリー」と題し、地域住民へのテイクアウトを促進すべくサイトやチラシの作成を行いました。また、子供たちの学びや遊びの機会を補うべく、「遊具支援事業」と題し、地域の方々から使わなくなった遊具や絵本等をご寄付頂き、消毒をした上で、地域の幼稚園や保育園、学童クラブへの配布を行いました。これらの事業の我々のモチベーションは愛する地域への感謝と恩返しの気持ちです。

 一方コロナ禍において、まちづくり、ひとづくりの根本となる人と人との対話の機会が激減しています。よって今年度は我々の運動を通して、カシオペア地域の1,000人の方と出会い、先ずは対話を目指します。そして常に「何が今地域のお役に立てるのか」アンテナを張り巡らし、対話の中から課題を見つけ、スピード感をもって、地域の役に立つ運動を展開して参ります。また、出前授業やジャンボかるた大会の開催等、「カシオペアかるた」利用機会の促進はもちろん、かるたの題材である地域資源から、歴史的な背景や地理的要因を深掘りし、それらの地域資源やその資源に関わる方にスポットを当てて、我々の事業を通して地域の魅力を強力に発信して参ります。

 

 誰もが分かり易い情報発信を目指して~情報発信の強化~

 ここ数年リテラシーという言葉が聞こえてきますが、その背景には我々の周りには本当に多くの情報が溢れています。言うまでもなくスマートフォン等は便利なものですが、特に子供たちへのリテラシー教育の欠如がネット犯罪に巻き込まれたり、我々大人であっても、詐欺被害者となり得たり、昨今のコロナ禍においての感染者に対する誹謗中傷やデマ情報に右往左往したり、場合によっては相手を傷つけるSNSの書き込みが、半ば無意識に行いがちです。

 我々カシオペアJCで行っている情報発信のツールとしては、ホームページやSNS、地元のコミュニティFMがメインですが、「会議所は何をやっている団体なんだ」という声も聞こえており、まだまだ我々の運動が十分に発信出来ていないという課題があります。そこで昨年よりスタートした「カシオペアJCチャンネル」のYouTube配信を内容、配信数共にブラッシュアップ致します。また、新たにフォーカシオペア担当室を設置し、これまでは我々の運動をお知らせする一方通行の情報発信が主でしたが、地域の方からもゲスト出演を頂き、より地域に密着したタイムリーな情報発信に努めます。我々が発信したいメッセージの受け手を見定め、その対象者に伝わるにはどのような表現が適切か、また不特定多数の方に向けた情報発信の際には誤解の生まない、正確で分かり易い情報発信をしていく事が必要です。また、情報発信の強化をする事が重要です。中でもメンバー一人ひとりが最も効果の高い情報発信者です。我々の言動が場合によっては相手に良くも悪くも青年会議所の情報として伝わる事があると思います。その事を念頭にJC運動中はもちろんですが、それ以外であっても襟を正した言動が求められます。我々も多くの情報を取捨選択するリテラシー能力を高め、正しい情報をもって、スピーディーに事業展開を行って参ります。

 

 未来のカシオペア青年会議所メンバーへ~サスティナブルな組織になる為に~

 カシオペアJCは今年度、27名で運動をスタートさせます。我々はこの地域を愛する気持ちを共有した仲間です。一人ひとりの出来る事は小さくとも、各々が全く違ったスキル、能力を持ち合わせ、それらを十二分に発揮していきながら、掛け合わせ、一つのチームとして、この地域を持続可能な地域に変革していきます。少子高齢化が叫ばれ続け、地域における若者の活躍の重要性が年々増しているのは言うまでもありません。全ての人が自分の住み暮らす地域が今よりも悪くなればいいと考える人はいません。大なり小なり地域がもっと良くなればいいと思っている筈です。もし少しでもそう考えているのであれば、どうか我々に力を貸して下さい。我々メンバー一同は、貴方が少しでもカシオペアJCに入りたいと思って頂ける様な組織にすべく、これからも地域の為に人事を尽くして参ります。

 そして我々がきっと貴方に逢いにいきます!一緒に協働しましょう!

  

 【結びに】

 人事を尽くしてカシオペアが輝くというスローガンに定めた想いは、メンバー全員で持てる力を全て出し尽くして地域の様々な課題解決に取り組む決意を示しました。私は一昨年のカシオペア青年会議所創立50周年にて、諸先輩方の多大なる活躍の歴史を振り返る機会に恵まれ、その中でたった一つの共通点を見つけました。それはどの年代であろうとも、「この地域をより良くしよう」という若者の熱い普遍の想いです。その想いが我々の運動になって地域に良い影響を与えられると確信しております。 そして地域を愛し、努力を重ねるこの想いは若い世代に引き継がれ、51年脈々と続いてきたこの組織は51年分の青年の並々ならぬ努力があったからに他なりません。そして諸先輩方の様に、JCの門をたたいた時から、一生涯  JAYCEEであるべきであり、地域の為に人事を尽くすべきだとの想いからも、このスローガンを定めました。

  また、人口減少による地域の活力が失われつつある中、地域の人々との協働こそが鍵になると考えます。なぜなら人や組織には必ず得手不得手があり、その事を理解し、互いの得意なことを掛け合わせる事で、地域の未来が良い方向へ進んでいくと考えるからです。「行政」、「企業」、「民間」の分野をつなぐ原動力になる事はもちろん、もっとベーシックに、困った人が目の前にいたら手を差し伸べる、この当たり前を大事に致します。思いやりを持った人々が互いに助け合いながら、支えあいながら、一生懸命に各々が活躍をして頂くことこそが明るい未来につながっていると信じます。

 メンバー一同、己の力を最大限発揮し、一丸となって、カシオペアJC52年目の運動を展開して参ります。

 

 

人事を尽くしてカシオペアが輝く

~協働こそが明るい未来の道となる~